スマートフォンが普及している現代では、リアルタイムな流行を把握するのにSNSが欠かせません。また、SNSでは日々流行が生まれており、情報の拡散が速いことなどからも、SNSマーケティングに力を入れている企業も多くなっています。
そんなSNSに特化したマーケティングを行っているのが、ソーシャルメディアマーケティングです。
この記事では、ソーシャルメディアマーケティングの基本情報や仕事内容、必要なスキルなどを紹介します。持っておいた方が良い資格なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ソーシャルメディアマーケティングの基本情報
Webマーケティングの手法の1つであるソーシャルメディアマーケティングですが、そもそもソーシャルメディアとは何か、ソーシャルメディアを使ってどんな方法でマーケティングを行うのか、いまいち把握できていない人もいるでしょう。
ここでは、SNSとソーシャルメディアの関係性やソーシャルメディアマーケティングとは何かという点について解説していきます。
SNSとソーシャルメディアの関係性
SNSとはSocial Networking Serviceの頭文字を取った言葉です。日本で最初にSNSとして流行したのはmixiでしょう。今はInstagramやFacebookなどがあげられます。Twitterは
知人はもちろん知らない人とも手軽にコミュニケーションが取れるツールのことをSNSといい、日本で最初にmixiが流行しました。今はInstagramやFacebookなどがあげられます。
Twitterは、本来他者との交流を目的としたものではなく情報ネットワークなのでSNSではないとされていますが、一般的にはTwitterもSNSという扱いです。
一方で、ソーシャルメディアは誰もが利用できる通信技術を用いて双方向のコミュニケーションを取ることができるサービスのことをいいます。意味合いとしてはSNSとほぼ同義ですが、ソーシャルメディアの方が概念としての幅が広いです。
ソーシャルメディアマーケティングとは
ソーシャルメディアマーケティングは、SNSを使ったWebマーケティング手法のことをいいます。
今やSNSは多くの人が利用するコミュニケーションツールで、拡散力がとても強いです。SNSで情報が広まって流行になることを「バズる」といわれており、ソーシャルメディアマーケティングはバズることを目的に情報を発信します。
ソーシャルメディアマーケティングで使われるSNSは、主にTwitterやInstagram、Facebookなどです。
Twitterは文章と画像両方を使って情報を拡散したいとき、Facebookは年齢層が高めのサービスを拡散したいとき、Instagramは見た目や写真重視で情報を発信したいときに使うというように、ソーシャルメディアマーケティングでは、目的や取り扱うサービス・商品に合わせたSNS選びが重要となります。
ソーシャルメディアマーケティングのメリット
ソーシャルメディアマーケティングは、今や多くの企業が取り入れているマーケティング手法です。数あるマーケティング手法の中でも、特にメリットの大きい手法として注目されています。
そんなソーシャルメディアマーケティングのメリットは主に以下の3つです。
- 顧客の声が分かりやすい
- 情報が広がりやすい
- ブランドに親しみをもってもらいやすい
それでは、それぞれのメリットを具体的に紹介していくので、見ていきましょう。
顧客の声が分かりやすい
ソーシャルメディアマーケティングに使うSNSは、双方向性のコミュニケーションツールです。そのため、リプライ(投稿に対する返信)などで、発信した情報に対するSNSユーザーの意見をリアルタイムで集めることができます。
自社サービスのユーザーはもちろん、不特定多数からの情報を集めやすいのもSNSの強みです。そのため、既存顧客だけでなく、見込み顧客からの需要に関する情報も手軽に集められて、顧客の声が届きやすいというメリットがあります。
情報が広がりやすい
ソーシャルメディアマーケティングの強みとしてあげられるのが、拡散力です。Twitterのリツイート機能やInstagramのリポスト機能のように、気になる情報を手軽に自分のアカウントで拡散できます。
そして、その情報を見たフォロワーがリツイートして、さらに他の人がリツイート…というように、魅力的な情報がすぐに広まっていくのがSNSの特徴です。
もちろん、簡単に情報が拡散されるわけではないので、工夫が必要ではあります。それでも、他のマーケティング手法と比べて圧倒的に情報の拡散スピードが速いというのは宣伝を行う上で重要なポイントでしょう。
ブランドに親しみをもってもらいやすい
前述の通り。SNSは双方向性のコミュニケーションツールです。SNSを通してユーザーとコミュニケーションを取ることで、ユーザーとSNS運用担当者の距離が縮まり、ブランドに親しみをもってもらえます。
ただし、SNSを通してのコミュニケーションはトラブルや炎上などの原因になる危険性もあるため、事前に運用のルールを定めておくと良いでしょう。あくまでも企業用アカウントだということを忘れずに、コミュニケーションを取るように気をつけてください。
ソーシャルメディアマーケティングの仕事内容や年収をまとめて解説
これからソーシャルメディアマーケティングを仕事にしたいと思っている人は、ソーシャルメディアマーケティングはどんな仕事なのか、年収はどれくらいなのかなど、気になることは多いですよね。
ここでは、ソーシャルメディアマーケティングの仕事内容や年収、将来性など、就職や転職をする上で気になる事項について詳しく解説します。
仕事内容
ソーシャルメディアマーケティングは、SNSを使った情報発信が主な業務です。しかし、ソーシャルメディアマーケティングのみを業務とするケースは少なく、多くの企業ではWebマーケティングの施策の一貫として、ソーシャルメディアマーケティングを行っています。
ソーシャルメディアマーケティングはただ情報を発信するだけでなく、どれくらいの反響が得られたのか、コンバージョン(成果)がどれくらいあったのかを調査しなければいけません。Twitterでいえば、お気に入りやリツイート数、リプライの内容、ツイートからのサイトへの訪問数などから確認します。
年収
ソーシャルメディアマーケティングはWebマーケターの業務の1つです。Webマーケターの平均年収は400万円〜500万円ほどです。勤続年数が長い場合や出来高制でスキルを持っている人の場合は600万円以上稼いでいるというのも珍しくありません。
そのため、ソーシャルメディアマーケティングに特化している場合も、同様の年収が期待できるでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングでは、いかに発信する情報を拡散することができるかが評価につながります。近年ではSNS映えするものが拡散されやすい傾向にあり、いかに映えを生み出せるかが年収アップの鍵となるでしょう。
将来性
ソーシャルメディアマーケティングは将来性抜群の分野です。SNSは日々革新的なサービスが登場していますが、10年以上の歴史を持つFacebookやTwitterなどのように、すでにマーケティングツールとしての地位を確立しているものも多く存在します。
また、スマートフォンが普及したことで、SNSは動画サイトと並んで、主に若年層の暇つぶしの手段となりつつあります。手軽に情報を得られることから、SNSで情報収集をする人も増えており、さらにソーシャルメディアマーケティングの重要性は高まっていくでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングへの転職で必要なスキル
ソーシャルメディアマーケティングは個人でも取り組めるため、転職するにあたって、自分でSNSを使って情報を発信してバズらせた経験があると有利です。しかし、会社員として働く場合は、SNSに特化したスキル以外にも必要なスキルも必要があります。
ソーシャルメディアマーケティングで必要なスキルは主に以下の5つです。
- コミュニティマネジメントスキル
- ライティングスキル
- クリエイティブスキル
- コミュニケーションスキル
- 情報収集スキル
- 分析スキル
それぞれのスキルについて、解説していきます。
コミュニティマネジメントスキル
コミュニティマネジメントとは、SNSなどを含む自社で運営しているコミュニティを管理することです。施策の立案や実行、分析、対策などを行いながら顧客とコミュニケーションをとって、コミュニティを進化・成長させていきます。
ソーシャルメディアマーケティングでは、TwitterやInstagramなどでアカウント主として投稿をしなければいけない場面が多いため、このコミュニティマネジメントのスキルが重要です。
ライティングスキル
SNSマーケティングではライティングスキルが求められます。Twitterでは140字といったように、SNSには文字数制限があるため、簡潔で分かりやすい文章にしなければいけません。
また、SNSは基本的に空き時間に確認するような感覚で見るものなので、一目で気を引く文章を書く必要があります。
さらに、対象としている人の年齢層や性別などに合わせた文体で書かなければいけません。簡単そうに見えますが、実際には高い文章力が求められます。
クリエイティブスキル
前述の通り、SNSを使ったソーシャルメディアマーケティングでは、SNS映えが重要視されるようになってきています。特に、TwitterやInstagramのような若者向けのSNSを使ったソーシャルメディアマーケティングでは、見た目にこだわって画像を制作できるスキルが重要です。
そのため、PhotoshopやIllustratorなどを使って画像編集をするスキルなど、ソーシャルメディアマーケティングにはWebデザイン関連のクリエイティブスキルも欠かせません。
コミュニケーションスキル
ソーシャルメディアマーケティングでは、ユーザーとの交流も施策の1つです。ユーザーに対して配慮のできないコメントをしてしまうと、ユーザーが離れていったり炎上してしまう可能性もあるでしょう。
ユーザーとコミュニケーションを取らない形態でSNSを運用するならあまりコミュニケーションスキルは関係ありませんが、そうでない場合はユーザーとほどよい距離感で会話できるコミュニケーション能力が必要です。
情報収集スキル
SNSではかなりのハイスピードで日々流行が生み出されています。そのため、ソーシャルメディアマーケティングを実施するときは、常にSNS上での流行を把握して、場合によっては流行に相乗りしてマーケティング活動ができるだけの情報収集スキルも必要です。
SNS上での情報収集スキルに関してはすぐに身に付くものではありません。普段からSNSを高頻度で利用する人だと、SNS上での流行も把握しやすいのでこの点においては有利でしょう。
分析スキル
ソーシャルメディアマーケティングに限らず、マーケティング活動では、なぜそのマーケティングが効果的だったのかを分析します。
ソーシャルメディアマーケティングでいうと、数ある情報の中でなぜ自社の情報が拡散されたのか、情報を拡散しているのはどんなユーザー層なのかなど、分析できる要素がたくさんあるでしょう。
得た情報を分析して商品を売るためのノウハウとして落としこんで、他の情報でマーケティングを行っていく上での参考にしていきます。
ソーシャルメディアマーケティングへの転職で持っておくべき資格は?
ソーシャルメディアマーケティングの仕事は資格を持っていなくても未経験で転職できます。しかし、全く知識がない未経験の人材よりも知識を持っている人材の方が転職の上では有利でしょう。
ここでは、ソーシャルメディアマーケティングの仕事に転職する場合に持っておくと良い資格を4つ紹介します。
- マーケティング・ビジネス実務検定
- ネットマーケティング検定
- Webアナリスト検定
- Web解析士
それぞれどんな資格なのか、詳しく見ていきましょう。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングについて体系的に学べる資格です。下からC級?A級の3つのランクがあり、実務レベルとしてアピールするにはB級は取得しておきたいところでしょう。
マーケティングは学ぶべき範囲が広すぎるのが難点ですが、マーケティング・ビジネス実務検定では、学ぶべき内容がまとまっているので勉強も進めやすいです。
しかし、Webマーケティングに特化した資格ではないので、マーケティング・ビジネス実務検定の勉強を終えたらWebマーケティングに特化した学習を行った方が安心でしょう。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定はその名の通り、インターネットに特化したマーケティング、すなわちWebマーケティングに関する資格です。こちらでは、Webマーケティングに必要なマーケティング戦略の立て方や分析、マーケティング関連法規などについて体系的に学べます。
出題される内容に関しては、SEO対策がメインで、ソーシャルメディアマーケティングに関連する問題は出題されません。
しかし、ソーシャルメディアマーケティングの仕事はWebマーケティングの一環として募集されていることが多いため、Webマーケティングを学ぶことで転職に有利になりやすいでしょう。
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、Googleアナリティクスを用いたWeb解析に特化した資格です。
ソーシャルメディアマーケティングでGoogleアナリティクスを使うことはあまりありませんが、WebマーケティングにはGoogleアナリティクスのスキルは欠かせません。
Webマーケティングは日々複雑化していて、いかに得た情報を細かく分析できるかがマーケティング成功の鍵となっているため、スキルがあることをアピールできれば有利でしょう。
ただ、Webアナリスト検定は資格としてはそれほど難しくなく、Googleアナリティクスに関する基本的な知識があることをアピールできる程度の立ち位置の資格です。必ず取得しておくべきとはいいませんが、時間があれば取得してみると良いでしょう。
Web解析士
Web解析士はその名の通り、Web解析に特化した資格です。Web解析士・上級Web解析士・Web解析士マスターの3つのランクが用意されており、未経験で上級以上のランクを取得できれば評価される可能性があります。
Web解析業務はただ情報を発信すれば良いというわけではなく、事前に目標を決めたり、マーケティングツールを使いやすいように設定したりなどさまざまな準備が必要です。また、マーケティングを実施してデータを得た後も、得たデータをどのように活用するか考えて施策を実施します。
Web解析士では企画立案から施策の実施までの一連の流れについて学べるので、未経験の人もマーケティングについて理解しやすいでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングへ転職するならKOBUSHI MARKETINGへ
ソーシャルメディアマーケティングはSNSを使ったWebマーケティング手法のことで、顧客の声が分かりやすい、情報が広がりやすい、ブランドに親しみをもってもらいやすいなど、メリットの多いのが特徴です。
ソーシャルメディアマーケティングは未経験からの転職も可能ですが、知識を持っていた方が選考で有利になるでしょう。
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